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高級ヌバック調素材 <マイクロミント>のCO2削減効果

 分割工程で、CO232%削減

通常、分割タイプの極細繊維はアルカリを用いて分割しますので、苛性ソーダ(NaOH)とその後の中和に、酢酸を必要とします。

しかし<マイクロミント>は熱水のみで分割できるので、余分な薬品(その製造には多くのエネルギーを必要とします)を使用しません。そのため、従来の極細繊維にくらべ環境に優しい繊維といえます。環境負荷が少なく、CO2削減効果が高いのです。

●苛性ソーダと酢酸のCO2負荷

従来の分割型極細繊維は、苛性ソーダと酢酸を使用します。
48%苛性ソーダ1kgあたりのCO2負荷は0.500kgです。{根拠:LCAに使える原単位(出展:新エネルギー産業技術総合開発機構/化学関連産業分野におけるCO2対策技術評価法の調査/平成4年3月)}
中和に要する酢酸については同上資料より、無水酢酸1kgのCO2負荷は1.573kgです。

<一般の分割タイプにおける減量分割の条件>

生地重量 100kg
水使用量 1500kg
分割   従来繊維 マイクロミント
NaOH濃度(48%品) 10g/L 使用せず
NaOH48%品使用量
(CO2負荷)
15kg=180モル
(CO2負荷:7500g)
温度×時間 100℃×30分 同じ温度/時間
中和 水量1,500kg 中和工程不要
酢酸(無水酢酸換算) 180モル=9180g
(CO2負荷:14.44kg)
温度×時間 常温×30分
水洗 常温×15分を2回
水量3,000kg
同じ
生地1kgあたりの分割工程のCO2負荷(g)
  アルカリ分割 エルモザ
  揚水 昇温
スチーム
エネル
ギー
染色機運転電 苛性ソーダ、酢酸 揚水 昇温
スチーム
エネル
ギー
染色機運転電 苛性ソーダ、酢酸
分割工程 2 458 41 75 2 458 41 -
中和 2 - 41 144   - - -
水洗 4 - 41 - 4 - 41 -
合計 8 458 123 219 6 458 82 0
総合計 808(100) 546(67.6:32%削減)
分割工程でのCO2排出削減効果(一般分割糸に比べ)は、32%。

計算基礎

1 水1500gを25℃から100℃に昇温する熱量:4.186×1,500×(100-25)=470,925KJ
2 A重油発熱量:39.1×1,000KJ/L、ボイラー効率が80%であり、A重油1Lあたり31,280KJ
3 A重油所要量:470,925÷31,280=15.06L 
(出典:京都市産業技術研究所 繊維技術センター 染色工場のための新・省エネの手引き)
4 A重油の採掘から製品までのCO2負荷:0.24kgCO2/L
(出典:石油産業活性化センター・石油製品油種別LCA作成と石油製品環境影響評価調査報告書平成12年、具体的にはLCAに使える原単位参照)
5 A重油燃焼によるCO2発生:2.80kgCO2/L
(出典:環境省・平成14年度 温室効果ガス排出量算定方法検討会 平成14年、具体的にはLCAに使える原単位参照)
6 所要A重油によるCO2負荷:15.06×(0.24+2.80)=45.78kg⇒生地1kgでは458g
7 中和工程の省略に伴う1500kgの用水の節減と染色機運転省略による電力節減をCO2の視点で把握すると、工業用水のCO2負荷は1m3あたりCO2 0.136kgである(出典:化学経済研究所、基礎素材のエネルギー解析調査報告書1993年、具体的にはLCAに使える原単位より)。よって1500kgの用水は0.136×1.5=0.204kg-CO2kgに相当。すなはち生地1kgでCO2 2g。

染色機(ラピッドユニエース90〜120kg容量)の運転電力は、日阪製作所の資料より18kWであるので、30分では、9kWhとなる。中部電力(見附染工)の1kWh あたりのCO2負荷は0.453kg。よって染色機30分
運転によるCO2負荷は9×0.453=4.077kg 生地1kgあたり41gとなる。

※参考

<生地1kgあたりのCO2重量ベースの排出削減効果>

要因 CO2削減効果
NaOHに起因するCO2 75g
酢酸に起因するCO2 144g
中和工程の水に起因するCO2 2g
中和工程の染色機運転電力に起因するCO2 41g
合計 262g

★婦人ジャケット1枚 300gの場合
CO2削減効果は80g、40L(リットル)

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